Saturday, June 13, 2009

菜の花番外編〜Vol.5

いよいよ始まった佐渡LIFE。全くNO PLANで、来てしまったもののどうしよ?って感じでしたが(笑)まずは、Kouさんの現地人と化した姿に驚きながら、ばあちゃんの家へ。


R「はじめまして。リナです。お世話になります.....。」
ば「おお、ニナかや~。」
R「いえいえ、リナです。」
ば「おお、知っとるよ、ニナだろ? 話はコウから聞いとるよ。$%&#”~=O*+....。
R「(え?やべ。佐渡弁か?何言ってんのかサッパリーーッ!)」
K「二階の部屋使えってよ。」
R「ん?あ、ありがとうございます...。」

すげえぞ、Kouさん。通訳してくれた!しかもKouさんもばあちゃんと話すとき、すっかり佐渡弁になてるんだっちゃ!そう、「だっちゃ」はお約束。その他にも語尾には「~~してのう...」とか言って、ますます佐渡の人になってるよーーー!Σ( ̄□ ̄|||) 確かにこうしてしゃべった方が、ばあちゃんとのコミュニケーションが取りやすかったんだろうな~。それにしても、Kouさんってばかなり佐渡にフィットしてたよ(笑)。
と、こうしてばあちゃんとの生活も始まります。Kouさんのブログにも書いてあった通り、ばあちゃんは良く歌います。歌好きなばあちゃんで良かった。私とKouが2階でアコギ鳴らしながら歌っても、嫌な顔ひとつしなかった。当時Kouさんが使ってたオベーションのアコギを見て、「マンドリンのオバケじゃ」とか言ってたな~。フォークギターっていってもピンと来ないらしいが、マンドリンは知ってるらしい(笑)。ばあちゃんは食べる事が大好き。テレビを見ながら「うまそうやの~」とよくつぶやく。ずっと一人で暮らしていたからだろうね、冷蔵庫にはキムチとか梅干しとかの漬け物系と魚。足がちょっと悪かったから、遠いスーパーにも滅多に行かない様子。たぶん、いつもと違う味に飢えてたんじゃないかな~。ばあちゃんにとって、ニナが作る料理は珍しいらしく、「これは何ちゅうもんだっちゃ?」と食べていた(笑)。ある日、テレビを見たばあちゃんは、「ゴーヤちゅーもんを食ってみてーな」と言い出した。おおお、そうかそうか。ゴーヤが食べたいのか。よし、ゴーヤチャンプルを作ってあげようじゃないの!とスーパーへ買い出しに行って作って出した。すると、「にげーな。」と一言。(笑)この苦いのがイイんだよ~と言っても、「うー、にげっ。」って結局、豆腐と卵とスパムばっかり食べてたよ(笑)。


私にとっては縁もゆかりもない佐渡。でも自分でも驚くくらいスムーズに溶け込めたのは、このファンキーなばあちゃんのおかげ。私にとっての佐渡は、本当に新鮮なものだらけだった。まず、匂いがちがう。海の匂い、草の匂い、土の匂い、樹の匂い、これらが強烈。そして波の音、トンビの声、カエルの声、虫の声、のボリュームが圧倒的に大きく、人の声や車の音の存在感が低い。夜はもう8時9時になったら、夜中の2時3時みたいな雰囲気。私とKouが2階で夜中まで起きていたりすると、「あそこん家は最近、夜中に灯りがついておる。何をやっとるんだっちゃ」とウワサにもなった(笑)。朝は5時くらいからイキイキしてる。っていうか、この時間が一番元気みたい(笑)。コンビニは島内にセーブオンが6店あったけど歩いて行くには遠すぎる。とにかくばあちゃん家から両津という町に行くのも、けっこう遠い。電車は無い。バスは滅多に来ない。私もKouさんも車の免許すらありません。Kouさんにはもう自転車があったので、私も自転車をゲットすることに。安い自転車は無いか~と探していたら、シブ~い自転車やさんを発見。中古でいいんで、安い自転車売ってますか?と聞いてみると、「これやったら5千円でいいよ。まだまだじゅうぶん乗れるっちゃ。」と出して来たのは、これまたシブ~いチャリでした。「魚屋チャリ」という言葉がどんぴしゃのチャリ(笑)。私は一発で気に入り、購入。こうして自転車ドリーマーになった私は、いっきに行動範囲が広がった。夏は最高に気持よかった。一年を通すと、すっきり晴れてる日の方が圧倒的に少ない地域。でもその少ない晴れの日の空にはやられます。夜空なんて、プラネタリウムです。天の川がくっきり見えるし、流れ星もホイホイ見れるの!こんな美しい空は、産まれて初めて見た。高校で行ったフロリダ州もとっても田舎で、夜は真っ暗だから星空がキレイだったけど、比べ物にならないくらい佐渡の星空の方がゴージャスでした。空気も美味しかった。もう一つ、すんばらしかったことと言えば、ばあちゃんの家は海岸沿いにあったのです。もう裏がすぐ海!しかも海水浴場ではないから、その辺に住んでる人がたま〜に泳いでる程度。ほとんど私の(言っちゃった)プライベートビーチだったのだ!泳ぐのが大好きな私は、毎日のように海に入っていました。まさにクーラーの代わり。海の水は透き通っていて、水中メガネをつけて泳いでいるとまるで空を飛んでいるかのよう。かわいいお魚達にもいっぱい出会ったし、私はいつしかサザエ獲りの名人に....(笑)。獲って良かったのか知らんが(爆)獲ったサザエはばあちゃんが喜んで食べてくれた。ちょっと沖にテトラポットがあって、そこには色んな生き物が生息していてカラフルだったな〜。一度、テトラポットで少し休憩をして、さあ戻ろうと勢い良く足をけったら、ウニのとげが足の裏にブッ刺さって、ちょ〜痛かった(T-T)。一生懸命取り出そうとしたけど、どんどん中に入り込んで行ってしまう...。歩くたびにチョット痛かったけど、そのうち一体化してきて、しばらく一緒に暮らしていました。すると忘れた頃にお風呂に入っていたら、ポロッと取れたんだけどね(笑)。不思議だ。

とにかく佐渡が楽しくて、曲づくりどころか(笑)遊びまくってしまったのだ。たまに花火大会の前夜祭でライヴやらないかとかお誘いがあってやったりはしたけど、このままだと.......そのうちお金も底をついてしまう.....。Kouさんはバイトを始めた。よし、私もバイトして二人でお金貯めながら、曲を作ったりライヴやったりして、関東に戻る準備をしよう!そうしよう!

。。。。ちょっと待てよ....(  ̄ ∀  ̄ )バイトってどうやんの?私、小学生の時から仕事はしていましたが、バイト経験が無かったのだ!履歴書ってどこに売ってんの?えー、これどうやって書くのーーー? 大丈夫か?私....。
つづく...。

Thank you for reading
Rina


*写真は2007年に佐渡に遊びに行った時の物です。

6 comments:

インディゴブルー said...

すっごいファンキーなおばあちゃん^^
ゴーヤをにげって言うのも可愛い☆

佐渡は今も星がキレイなところなんでしょうか?なんだかとっても行きたくなりますね

rinaさんのバイトって
なんだったんだろう(ワクワク☆)

mituya said...

愛車の「魚屋ちゃり」
写真ないのかな・・
見た~い

Rina said...

インディゴブルーさんへ
佐渡、行くなら絶対夏がいいですよ〜〜!海もキレイ、星もキレイ!バッチリです!

mitu兄へ
ないねーーーん。ざんねん。

Rina

Anonymous said...

水中写真家の中村征夫さんが、今ちょうど佐渡の海を潜っているそうです・・・
http://nakamuraikuo.cocolog-nifty.com/blog/2009/06/post-e54c.html

たくる said...

RINAさん、こんにちは。
菜の花番外編、楽しく読ませていただいてます。ついに佐渡ですね!(^^)v

>海の水は透き通っていて、水中メガネをつけて泳いでいるとまるで空を飛んでいるかのよう。

これ分かります。
僕は毎年奈良の山奥のダム湖に釣りに行くのですが、透明度が高いので沈んでいる森の上にボートをとめて下を覗くと、ずーっと下まで見えてまるで自分が空に浮かんでいるような不思議な感じがします。
これと同じような感覚なのではないでしょうか。

もっとも最近は透明度が落ちてなかなか見ることができませんが、初めてみたときは衝撃を受けましたヨ。

P.S.自転車ドリーマーのチャリが魚屋チャリだったとは大笑い(^^;イメージ違うぞ~

Rina said...

たくるさんへ
読んでくれてありがとうございます!
奈良の山奥....、いいですね!きっとキレイなんだろうな〜。行ってみたい!
魚屋チャリのドリーマーもいいでしょ?(笑)
Rina