さて、その渡されたテープ。どんなだったかって?そりゃ~ドッキドキしながら聴きましたよ。で?どうだったかって? ..........( ̄▽ ̄;) 出ちゃったんですよ...。怖い物知らずの私...。
「ちがうっ!ちがうっ!私が歌いたいのはこれじゃなーいっ!」と....。
はい、ハッキリ言ってしまったんです。音楽のことなどな〜んも知らん若いペーペーの小娘が、キッパリとNO!を出し、のちにクビになったことは言うまでもありません。へへへ(笑っちゃえ~)。でも私はさらに「歌いたい熱」におかされて行くのです。
じゃあ...いったい私はどんな歌が歌いたいんだ? あ、この頂いたテープにはカラオケも入ってる....。オケだけを聴いていると....mmmm...mmm...♫なんか違うメロディが湧いて来た....。あれ?私、作曲できるんちゃう?と、またしても持ち前の”根拠の無い自信”に背中を押されて、曲づくりを始めることにしたのだーー!
とは言ってもどうやって作んの?楽器?幼少の頃ピアノは少し習ったけど、じぇんじぇんできまへん。ギター?あ〜そういえば前にオトンと舞台に出てた時に仲良くなった大道具のお兄さんが弾いてて、興味は持ったけど... あっ!そういえば、そのお兄さんYAMAHAのQYとかいう、めっちゃ小型の作曲マシンを持ってたぞ!あれや!あれやで~~!と、早速ゲット。
考えてみれば、私はバンドをやってる人に出会った事が無かったのだ。だから、曲を作る=バンドを組むという発想も無かった。一人っ子として育ったせいか、一人でやりきることには慣れている。え?ただたんに人付き合いが下手というウワサも...(爆)。機械モノは結構得意な私はピコピコと打ち込みを始める。ご存知の方もいるとは思いますがYAMAHAのQYのいいところは、自動演奏機能っす!コード進行を打ち込めば、数あるパターンや音色で演奏してくれるわけです。でも私、コードとかサッパリ知らん。でも一つ一つ聴きながら繫げていくと、なんとなくそれっぽい。同時にメロディと歌詞も考えて、「なんか出来たっぽい。」と産みの喜びにつつまれたのも束の間。
あれ?どうやってこの曲を人に聴かせるの?録音?どうやって?という大きな問題に。MTRとか、全く知らないので浮かぶわけが無い。しかもなぜか誰にも相談しない( ̄▽ ̄;)。 結局、QYの音はラインアウトでステレオコンポのスピーカーから出す、でそのスピーカーをちょっと真ん中に向かい合わせる、んでそのスピーカーの間には鉛筆立て。その鉛筆立ての中にはモノサシ。そのモノサシにはLRのピンマイクを取り付ける。そこにスピーカーから出てくるQYの音と、自分の歌を”せーの”でカセットウォークマンに録るわけ!どんだけアナログ?(笑)と、こうして私の宅録ライフが始まったのでした。無我夢中で。とにかく作るのが楽しかった。ほんと、根拠の無い自信が当時の原動力だったんだけど、あと、大きな力をくれたのは、そう!アラニス・モリセットなのだ!彼女のエネルギッシュな曲と歌と赤裸々でグサッとくる歌詞に衝撃を受けたと同時に、よっしゃ、私もやってやる!と奮い立たされたのでした。ここから、どんどん自分の好きなサウンド、声、歌詞とはどんなか?というところに興味が行くわけです。シェリル・クロウ、スザンヌ・ベガ、ジュエル、メレディス・ブルックス、シャンタール・クレヴィアジック、コアーズ.. etc。
さあ、私もシンガーソングライターっぽくなってきた(笑)。誰かに聴いてもらいたい。でもライヴ?ムリムリ。だって私一人だしー、音楽やってる友達いないしー、弾き語りなんてできないし~。ってことは、超アナログ宅録テープを誰かに渡すしか無い。さ~てどうするリナッペ? この時、私19歳くらい。プロダクションはクビになってたけど(笑)、あるドラマにレギュラー出演していました。もちろん、プロですから(笑)全力で挑んではいたのですが、ぶっちゃけ心も頭も”音楽”のことでいっぱい。考えてみたら、自分からこんなに何かにアツくなったのは産まれて初めてかもしれない。たしかに演技も楽しかった。でもこの時の自分の音楽への情熱ように「お芝居がやりたくてしょーがない!」という気持で始まったわけではないことに気づく。オトンのおかげで恵まれたレールに乗っかってはいたものの、アタイは本当にこれでいいのか?このままぬるくていいのかーー?とめっちゃめちゃ考え、もんもんとしてた。
そんな時、そのドラマで共演した女優さんのお弟子さんと歳も近いということもあって(だってこのドラマ、大御所の大先輩だらけで....笑)仲良くなりました。本当は歌がやりたいんだという話もしていたら、なんと彼女の友達に音楽業界で仕事している人がいると言うではないか!マジ?「紹介しようか?」「オーYES! プリーズ!」夢は語るべし!どこで誰がこの種を拾ってくれるかわからないからね! で、私はついに自分の自慢の(笑)宅録テープを渡す事ができたのです。で?どう?どう?どうなのよーーーっ!
「聴いたよ。なかなか良いかも...」
(オッシャーーーーッ!)←もうこの時点で心のガッツポーズ(笑)。
「でも、音が悪すぎる。」
( ̄▽ ̄;).........。そうなんすか....?
「プリプロスタジオでちゃんと録音しなおしてみましょう。」
プリプロスタジオって何?わけがわからない私は後日、わけがわからないまま(笑)その事務所が持っているプリプロスタジオに行ってみる事に。プリプロとはプリプロダクションの略で、曲を作ったりアレンジしたり、デモを録音したり、本チャンRecordingに必要なベーシックトラックを作ったりするためのスタジオ。おおお、すごい!なんか色んな機械が置いてある~。ちょっと緊張しながらも、エンジニア兼キーボーディスト兼プログラマーのYさんに優しく指導されながら歌を録音していたのです。すると誰かが入ってくる音が。スタジオと言ってもマンションの一部屋なので、誰かが入ってくる時は録音中断。だれだれ?ひょっとしてここの持ち主か?
入って来たのは20代後半と思われる男性が二人。二人ともタンクトップとジャージという、近所のコンビ二に買い物か?という格好ではあったが、ギターと思われる楽器をかついでいる。こりゃあ間違いない、ミュージシャンだ!バンドマンだ!←初めて生で見た感動(笑)。そう、お気づきですね?ついに、こうしてKouさんと出会ったのです!
つづく.....。
Thank you for reading.
Rina
10 comments:
真っ直ぐで、ナチュラルで。
そういったところに幸運の女神はやってくるんですね。
rinaさんの作曲方法すげええぇぇ!でも素敵!
ユーミンも作曲するのに楽器は使わない方がいいって、何かで言ってたなあ。
こうしてサクセスストーリーは後に武道館初ライブ、海外ミュージシャンと共作へ(いや真剣に)・・・
そうです、Cafe Goshです。ロケーション最高、料理うまい!特に夕暮れなんかはいいかも!
おお、ついに出会い、ですね!
近所のコンビニは笑ってしまいました。(笑)
すごーーい!ワクワク!!!
やりたいことに
ぐぉぉぉぉっってエネルギー注ぎ込んでると
不思議と引き寄せますよね。
そういう力も実力のうちですよね。
ますますRinaさん大好きですぅ(ハート)
スタバ、18時回りますけど
必ず行きます!!!
自分の直感って大事だよねぇ〜。
一人で手探りで始めたって、今考えると全ては今に繋がってるんだって思える。
普通、わかんなきゃ曲作りしようなんてアクションしない
普通、プロダクションくびになったらバイトする
普通、Marsと知り合わない......でしょ。
Rinaちゃんは、歌うべくして生まれてきたのかも!!
Rinaちゃんが一人っ子だったこと、知らなかったぁ。
私と共通点多いかも。
MARSみたいに兄弟が多かったり、いい歳になっても一緒に音楽してたりするのって、一人っ子から見るとそれだけでウラヤマシイヽ(´∇`)ノ
ベッドミドラーに続き、アラニスから始まる好きなミュージシャンも笑えるくらいドンピシャ!コアーズまで入ってて、おっしゃぁああああーーーー!!!みたいな。(笑)
私がLUKAやindigo blueを好きにならずにいられない訳です。
アナログの"音って"録音を重ねると"劣って"いくんですよね(笑
しかし、Rinaさんて怖い者知らずというよりは、自分の進みたい道がそこにあるから突っ走っているだけなんですよね。
僕の周りにそんな人がいたら間違いなく応援しまくりですよ。
でも、ドラマでラーメン屋にはまって、ラーメン屋のチェーン店社長を目指さなくてよかったです(indigo blueファンとしては)勘違いならゆるして・・・
遅手琵琶弾さんへ
そのサクセスストーリー書きてぇーーー(爆)
Cafe Goshですね!今度行ってみます!
KeNさんへ
そうなんです。なんともラフな格好をしていたんですよ〜。今でも普段はそんなもんですけどね(笑)。
まにほうじゅさんへ
そうですね〜、やっぱり好きな事だと、エネルギーって湧いてくるもんですよね〜。初心を忘れないでいなくては!(笑)
スタバ、お待ちしています!気をつけて来てね!
Rikaちゃんへ
あらひょっとしてRikaちゃんも一人っ子?私は最近、半分血がつながった兄達と仲良くしてるけど、ずっと一人っ子として育ったんだ〜。ほんと、Marsみてると、いいな〜って思うよね〜(笑)。「おぬし」とか呼び合ってるとことか、超ウケる。
Rikaちゃんの好きな音楽が似てるってことがわかって、私もうれしいな〜〜〜!
ブルーデニムさんへ
ほほほ。わかりましたね、ドラマ。そうですよ、ラーメン屋で働き続ける事を選ばなかったんです(笑)。選んでたらどうなってたんだろ〜〜〜。
Rina
いや~役者って気合入ってるな~
最近、新宿梁山泊って劇団に関わっていて、
役者さんにハープを教えてるんだ。
最初絶望的レベルでスタート。
このまま舞台に上げたら、こいつ射殺されるかも?って思った。
しかし1週間である程度モノにしてきた。
他に台詞覚えたり、踊り覚えたり、立ち位置覚えながら。
役者と、役者上がり。
俺は生涯RESPECTするね。
ベンガルの虎よろしく
香川朋之さんへ
私にもハープ教えれ!!
ベンガルの虎ってなに?演目?
Rina
そう、演目。
唐十郎作品。
劇中、アングラのカリスマ中山ラビさんの歌に絡むハープが俺アレンジ!
正直俺が出たかった。
が、演技と踊りができ~ん。
だから指くわえてハープアレンジしてるのさ。
PSハープはすべて教えた。
姫なら大丈夫!間違い無し!
香川朋之さんへ
へ〜。ともくんも出ちゃいなよ。
演技なんて演技だと思わなきゃいいのさ。
ハープ教えてもらった覚えは無いぞ。(笑)
Rina
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